ここで、脱落者とは、断酒道に志しながらも、飲酒道に戻ってしまった方のことである。
スリップした方、又はスリップして、また本道に戻った方のことではないので、お間違えないように。何度だって断酒道から逸れても、また戻ってくる方は、断酒の同志である。
そうではなくて、考え方を変えて、断酒をやめてしまった人。自分なら酒を楽しんで飲めるかもと、飲酒道に戻ってしまった人。断酒に戻らなければならないことを分かっているのに、理由をこじ付けて飲み続けている人。これが、断酒道から見た脱落者である。
もともと禁酒だった人は、それの解禁があるわけで、脱落者でもなんでもなくて、私からすると、そもそも断酒とは全く関係が無い人である。断酒には解禁は無く、禁酒には解禁があるわけで、断酒と禁酒は、水と油であり、全くの別物だ。
脱落者は、心のどこかに、断酒の残り火が微かに燃えているはずだ。だが、困ったことに、その残り火を再び燃え上がらせようとはしない。
不良グループからせっかく抜けたのに、また戻ってしまったような感じだろうか。
私の経験では、最初の数日、次に数週間、そして3か月は結構ツラかった。飲んでいた頃を思い出し、手に取って飲んでしまえば、このツラさはあっという間に消えて、気持ち良さに変わることを知っているから、危ない場面もあった。
あそこで、もし飲んでしまっていたら、今、私はどうなっていたのだろう。
ひとつには、そのまま飲み続けて、断酒などとは縁のない飲んだくれ生活だった。もうひとつには、ある期間は飲んだかもしれないが、また断酒を試みて、酒を断っていた。
こう考えて見ると、矢張り、途中で飲んでしまっても、そのままずるずると飲み続けた場合と、また断酒に戻った場合とで、天と地の差があることが分かる。
いつも書くけれど、何度だって挑めば良い。それが断酒だ。これまで、臨床で活躍されている精神科の医師の書いたアルコール依存症の本を沢山読んだけれど、断酒が安定するまでは、何度かスリップを繰り返す方も多いと書かれていた。
断酒を山に例えるならば、そこで脱落してしまうか、また頂上を仰ぎ見て登り始めるか、どちらかしかないのだが、もちろん、一歩一歩登るのが一番良いに決まっている。
ひとりで登るより、仲間と登ったほうが気分的には楽なので、酒を断つ仲間を見付けて、一緒に断酒の山を楽しく登る。これが、長続きするコツだと思う。
今晩のskypeミーティングは、所用の為に、参加が30分遅れてしまったが、既に皆さんが活発に話し合いをされていて、嬉しかった。
やめて2か月の方へ、親身なアドバイスと、温かい励ましの言葉を全員で送って、閉会した。マッキーさんも書かれているけれど、自助グループの新しい形として、skypeミーティングが定着するといいな~。
(文中の写真は、本日の日中の私の喉を潤した炭酸水。たまにゴクゴク飲む事がある。安くて、うまくて、身体にもいいのかな!?)
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