そろそろ人生の終盤がスタートした私は、こんな本を読んでいる。
『人は死ぬとき何を後悔するのか
2500人を看取った医師が知る「間際の心」小野寺時夫著/宝島社新書』
著者は、元々癌治療を専門にする外科医だったが、今は、ホスピス医として、緩和ケアに携わっている。
本の副題にもあるように、数多くの人の看取り際に、死にゆく人は、その人生で一体何を後悔するのか、多くのケースが書かれている。
まだ、半分ほどしか読み進めていないので、読書感想文ではないけれども、私の胸にグサリと突き刺さる文章が、序章に書かれていたので、紹介したい。
死ぬ時には誰しも、家族に温かく看取られたいと願うのが、ごく普通の感情だろうけれど、昨今は、そんな当たり前の望みも中々叶えられないことが多い、との文章に続いて、書かれているのが、これ。
「長年連れ添った夫婦の場合でも同じです。死に逝くあなたに優しく寄り添ってくれるかどうかは、あなたが元気な時の”平素の行い”にかかっているのです。」
私が元気な時の、平素の行い。例えば私の場合だと、家族を持ってからの日々。日常生活がどうだったか。一日一日、妻や子供たちとどんな風に過ごして来たのか。
あぁ・・・思い起こせば、後悔の日々が多いではないか!
だが、過ぎ去った日々は、もう戻らない。
後悔先に立たず、である。
過去についてあれこれ思い巡らすなら、後悔ではなくて、反省すべきである。
反省したからこそ、酒を断ち、酒なしの生活をこれまでやって来ているのだ。
コメント欄に、中々やめらないとか、最近断酒を始めたとか入れて下さる方が増えて来たので、今日この記事を書いている。
後悔などどんなにしても、これから先の役には立たない。飲んだくれだった自分の過去を心から反省して、断酒すれば良いのだ。
一緒に暮らしている家族があるなら、酒を断ったその日から、自分本位だった生活を改め、家族のことを思い遣ることである。
ひとり暮らしでも、飲んだくれの自分を心配してくれていた家族や親族、友人知人、職場の同僚のことを良く考えるべきである。
飲んだくれていたことを反省し、今後の酒なしの生活を楽しく明るく人間らしく送ることを第一目標に、生きることだ。
冒頭に紹介した本の、序章のタイトルに、
『さまざまな「死の間際の後悔」を知ることは、よりよい生へとつながります』
と、書かれている。
飲んだくれてそのまま死んで逝く人は、「死の間際の後悔」すら覚えず、アルコールに侵襲されたままの頭であの世へ旅立つのではないか・・・このことに思い至った時、私は、自分の断酒したことに対して、拍手喝采したのであった。
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