今日の午前中、もらったメール。
もらったそのままの文章ではなくて、私が要約し、少し変えてはあるが、概ねこんな内容だった。
「土曜に酔っ払ってパチンコ屋へ行き、大金を使いました。負けた腹いせに更に追加で飲み、翌日曜も、一日飲酒。今朝はひどい二日酔いで、職場に遅刻。夕方になると、飲酒欲求が高まります。でも、今日からまた断酒します。」
私が思うに、この方は、今日から数日断酒をしても、週末にはまた同じことを繰り返すのではないか。
メールの文章から察するに、酔ってした自分の行動を、酔いから醒めた自分が嫌悪している。酒に支配されて動き回っていた自分は、シラフの自分から見ると、単なるバカであることを分かっている。
今日から断酒するとの宣言は素晴らしいが、酒を断つ○○が欠けているので、恐らく続かないと思われる。
これは、分かっちゃいるけどやめられない、典型的なパターンなのだ。
欠けている○○とは・・・理由、そして目的である。
飲み過ぎたことが不快だったので、とか、大金を意味もなく使ってしまったので、とか、仕事に影響したので、とか、これらは、次に飲むときにいくらでも、自分で自分を言い包めることが出来る。
即ち、飲み過ぎなければ不快にならないはずだ、お金は一定額以上持ち歩かないようにすればいい、ほろ酔い程度で切り上げれば仕事に影響は出ない、等々。
断酒に当たっては、なぜ自分は酒を断つのか、その理由と、酒を断って一体どうしたいのか、その目的を明確にしておかなければならない。
断酒の理由と目的が明確であれば、飲みたい虫が湧いて来て、四の五のと屁理屈を並べだした時に、それらを悉く粉砕出来るはずである。
断酒に、己の人生を懸ける。そのくらいの気概がなければ、飲酒をそそのかす小悪魔に簡単に負けてしまう。
酒を断つ上で明確にしておかなければならない理由と目的とは、具体的にどんなことなのか。
例えば・・・
・・・これこれである、とは書かない。
それは、自分で考えて、自分のものにするべき事柄である。人に教わるものではない。
私には、この断酒の理由と目的は断酒当初から明確であって、今でも揺らいではいない。なので、飲酒欲求が激しかった断酒初期の頃、小悪魔のささやきに抗うことが出来たのだ。
飲みたい気持ちが高まった時、もし飲酒したとして、それが、自分の掲げた断酒の理由と目的を覆すほどのことなのかどうか、自問自答した。
飲酒をそそのかす小悪魔がどんな屁理屈を並べても、自分の掲げた断酒の理由と目的を覆すことは出来なかったわけだ。
これから断酒しようとする方や、今断酒しているけれど気持ちが揺らいでいる方は、自分の酒を断つ理由と目的をはっきりさせてみたら良い。
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