私が駅へと向かう道に、喫煙所がある。
そこを通る時だけ、臭くて適わないので、かなり手前で道路を横断し、反対側を歩く。
遠目に喫煙所を見遣ると、眉間に皺を寄せて、忙しなく煙突のように口から煙を吐き出している人が何人もいる。
駅が見えて来ると今度は、駅前のベンチで酒を飲むアル中爺さんが2~3人、お出迎えだ。この連中からも距離を取り、遠目に観察している。
決して楽しそうではない。それ(飲酒)しかすることがないので、している、そんな感じだ。
喫煙も飲酒も、今の私からはとても奇妙な行為に見える。
煙を吸い、エタノールを飲む。
人間の肺は、空気を吸って酸素を体内に取り入れるように出来ている。一酸化炭素その他有害な煙を吸うようには設計されていない。
人間の胃腸は、飲物から水分や栄養を取り入れるように出来ている。薬物エタノール(アルコール)は身体に必要な成分ではなく、逆に有害である。
私も昔は、煙を吸いエタノールを飲む人だった。寧ろそれが当たり前の日常だった。
そして、煙にしても、エタノールにしても、それを断った直後は、かなりの禁断症状と、吸いたい、飲みたい欲求に苦しめられた。煙もエタノールも、常習性の麻薬と同じだったからである。
煙は断って14年、エタノールは断って6年が経つ。もはや私には全くの劇薬であり毒物となった。
昨日から家族は旅行に出ており、私は猫と留守番をしている。
今日飲んだのは、水(浄水)とブラックコーヒーと牛乳を少し。あとは食事の時に味噌汁かな。
そう言えば、酒は、調味料として一升の紙パックの日本酒が台所に置いてあるが、料理の時に少量を私かかみさんが使うだけだ。
断酒当初は、味醂まで含めてアルコールを含んだものは全て処分したが、断酒後1年を経過したころから、調味料として味醂、日本酒は置くようになった。
煙を吸ったり、エタノールを飲んだり、かつての私は一体なんておかしなことをしていたのだろう。飲み屋に行けば、数時間でタバコを1~2箱吸いながら、酒も底なしに飲んでいた。
煙なんぞ吸って肺を傷めつけるより、新鮮な空気を深呼吸して、酸素を沢山取り入れたほうが良い。
エタノールなんぞ飲んで酔っ払って人生と身体を傷めつけるより、美味い水を飲んで肝臓を労るほうが良い。
こうして今日も、断酒のブログを書くことが出来たことが嬉しい。
酒なんぞに自分の人生を支配されていないことが嬉しい。
ゴールデンウィークの後半戦、あなたは酒なしで楽しく過ごしているだろうか。
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