昨夜は、年上の友人(Oさん)と、場末の中華料理屋で食事をした。
本当は、先週の木曜日に約束していたのだが、迂闊なことに、私の頭から丸ごとその予定が抜けていて、すっぽかしてしまったのだった。
酒をやめて6年半が経過しても、かつてアルコールで傷つけて、かなりのダメージを与えた私の脳が衰えて来たのか、単なる老化なのか、それともそれらの複合効果なのか・・・
飲んだくれ時代でさえ、約束をすっぽかしたことは一度も無かったので、ショックだった。
その日、約束の時間から1時間半ほど経過した頃、ハッと思い出した私は、すぐさまOさんに電話した。
のみすけ:「もしもーし!Oさぁーん!あぁー!」
Oさん:「はいはい」
のみすけ:「申し訳ないです!忘れてましたぁ~」
Oさん:「あ~、やっぱりね!」
のみすけ:「本当にすみません!」
Oさん: 「いいですよ。私にだってそういうことたまにありますからね」
のみすけ:「約束自体、頭からすっぽり抜けてました!」
Oさん:「済んだことはもういいですよ。それより、改めて来週どうですか?」
Oさんは、30分くらい待って下さったそうだ。そして私の携帯に電話も入れて下さったのだが、生憎私はその日、携帯の電源を入れていなかったのだ。
電話した時、皮肉のひとつでも言われることを覚悟していた。でも、元々Oさんは、穏やかな人なので、そんなことは言わないだろうとも思っていた。
それにしても、約束をすっぽかした私を、Oさんは無条件に赦して下さったのだ。
Oさんは、酒を飲む人だが、私から言わせると、その量は舐める程度。中生ジョッキ1杯で、数時間の飲み会を過ごすし、家では毎日飲むこともない。
350ccの缶ビールを、半分飲んで、残りは冷蔵庫に入れ、翌日飲むと言う話を聞いて、えぇぇ(@_@;)と、私は思わず絶叫してしまったことがある。
飲んだくれ時代の私は怒りっぽく、瞬間湯沸かし器と自分で吹聴していたくらいだ。それが、酒を断って6年以上になる今、随分と穏やかになったと、自他ともに認める。
日頃から、妻や子供たちの過ちを大目に見て赦すように努めている。もちろん、私の過ちも、妻や子供たちは赦してくれる。お互い様でもある。
Oさんの対応から、赦すことの大切さを改めて学んだことだった。
因みにOさんの風貌は、袈裟を着せれば高僧、キャソックを着せれば神父様、のようだ。徳の有る人は、年を取ってからその外見で分かる。
さて、本日のタイトルで、ははぁ~ん、原典はアレだな!と、ピンと来た方は、クリスチャンか、聖書を読破した読書家だろうね。
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そのとき、ペテロがみもとに来て言った。「主よ。兄弟が私に対して罪を犯した場合、何回赦すべきでしょうか。七回まででしょうか。」
イエスは言われた。「わたしは七回までとは言いません。七回を七十倍するまでです。」(マタイによる福音書18章21、22節)
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