最近、認知症の話題を良く耳にする。
昔は痴呆症と呼ばれいたが、いつの頃からか認知症に代わった。
昔はアル中と呼ばれていたのが、アルコール依存症に代わったのに似ている。
今は亡き私の両親も、晩年は軽い痴呆状態だった。
私の両親はとても軽い状態だったので、食事をしたのに、まだ食べてないとか、財布を盗まれたと騒いだり、家中あちこちに排泄したり、そのようなことは無かった。
私の世代では、老親の介護をしている人が多い。
自分が赤ちゃんの頃おむつを代えたりお乳をくれたりして育ててくれた親を、今度は子が面倒見てあげるわけだが、赤ちゃんとは違い、大人の下の世話は尋常なことではない。
ある報道から、こんなことを考えていたら、自分の飲んだくれ泥酔時代を思い出した。
私は飲んだくれ時代、酷く酔っては、妻や子供の世話になっていた。やってもらっていることは、介護と同じようなことだった。
酔っ払いは本当に始末に負えない。
痴呆になると、自分が何をいつ食べたのか覚えておらず、食べたばかりなのにまた食べようとするそうだ。
酔っ払いも似ている。
泥酔することのコワサは、どの酒をどれだけ飲んだか分からないだけではない。
その時にツマミとして一体何を食べたのか、或いは食べさせられたのか、全く記憶にないことだ。
唐突だが、豚の金玉事件をここに書いてみたい。
恐らくまだ当ブログで披露したことがないと思う。
(ひょっとしたら既に書いているかな?)
あれは私が20代後半から30歳くらいのことだった。
酔っ払って何人かで訪れた、何軒目かの店だった。
そこだけ記憶にあるので、泥酔一歩手前だったようだ。
もう腹は満たしていたので、何かちょっとしたツマミをお願いして、酒を先に飲んでいた。
「ハイ、どうぞ!」と、店の人が刺身のような皿を持ってきた。
「ん?ナニこれ?レバ刺し??」と私。
「まー、いいから、食べてみて!食べたら教えてあげる」と店の人。
当時は牛でも豚でもレバ刺しはOKで、私は好んで食べていたので、
「わかった!」
と、ひと切れ箸でつまんで、にんにく醤油か何かで食べた。
(ん~。レバーより柔らかいな。少し脂っぽい感じ。不味くはない・・・)
「なんだか独特の食感だな~ナニこれ??」と私。
「教えてあげるね。それはね、豚の金玉の刺身!」と店の人。
「えぇ!ぎゃーーー!!」と、私の酔いは醒めてしまった。
この時のことは、私の記憶に残っているので、酷く泥酔していたわけではなかったようだ。
思い出して恐ろしいと思ったのは、飲んだくれが泥酔しつつ酒を飲む場合、どんなツマミを出されても、それを吟味することなく食べてしまうこと。
仮に猛毒のツマミを出されたとしても、
「うん!うまいなこれ!」
とか言って食べてしまい、あっと言う間にあの世行きとなるのではないか。
5・7・5で表現してみよう。
◎飲んだくれ
『分からない! 何の酒飲み ナニ食べた?!』
◎断酒er
『断酒して 良く味わって 食べる幸』
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