4年前に断酒を始めた頃、飲みたいのを我慢する辛さを紛らわせるために、ネットで色んな方のブログやホームページを探しては読んでいた。
今でも、当時ほど熱心ではないが、酒害に関連するブログやホームページは探して読んでいる。
つくづく感じるのは、アル中は周囲を不幸に巻き込むブラックホールのような存在だと言うことだ。アル中ひとりにつき、周囲の・・・配偶者、子供、親、兄弟姉妹、祖父祖母、恋人、友人、職場の人・・・一体何人が悲しい思いをするのだろうか。
本人が酒を飲み続ける限り、その人の世話をしている人は、共依存と言われても、自分はどうすることも出来ず、一緒に奈落の底へ向かっている。
4年前から読んでいる、ご主人がアル中で、そのことを奥さんが綴っているブログがある。当ブログでも何度か取り上げた。ご主人は、何度も専門病院に入院するが、結局再飲酒してしまい、元の木阿弥。アルコール依存症が、本人だけでなく、配偶者を巻き込んでいる。
ブラックホールは、とてつもなく高密度で質量が大きく、その強い重力で光さえ捉えられ脱出することの出来ない天体である。身内がアル中になると、酒を飲まない周囲の人まで捉えられ、脱出が出来なくなる点が、天体のブラックホールに似ている。
いつも書いているけれど、ブラックホールである本人が、アル中であることを認めてやめたいと思わない限り、この病は進展が無く、悪化するばかりだ。強烈にアルコールの洗礼を受けた脳は、自らの問題について自覚しようとはしない。何とか快楽をもたらす液体(酒)を飲み続ける算段ばかりしている。
私もかつての飲んだくれ時代、家族には大迷惑を掛けていた。酒を飲まないかみさんと子供たちは、ひとり怪気炎を上げているブラックホールおやじに吸い込まれていた。特にアルコールの重力が強くなる夜は、また始まったとばかりに、ドキドキハラハラしていたことだろう。酔っ払いは何をしでかすか分かったものではないので。
アルコール依存症の治療に用いられる抗酒剤とか、最近開発された、酒を飲みたくなくなる薬とか、薬剤は色々あるが、一番欲しいのは、本人が自分の病に気付く薬だろう。一粒服用したら、自分がアルコール依存であることに気付き、やめるしかないことに思い至る薬・・・あればいいのにな~
自分で気づいて酒をやめた方は、ブラックホールではなくなったのだ。素晴らしいことである。どんな方法・手段であれ、今現在酒を断っている方は、もうその悪影響を周囲に及ぼすことはしていない。
アル中は、その人ひとりが病の中心点となって、周囲を恐ろしい重力で引き付けて、アルコール依存症の中に巻き込んでゆく。
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