「途中の○○駅で乗り込んで来た30代くらいの女の人だけどさ・・・」
かみさんが夕食時、帰りの電車での出来事を語った。
その女性は、乗り込んで来た時には、片手に飲みかけの缶ビールを持っていたわけだが、立ったまま一気に飲み干したそうだ。
余程喉が渇いていたのか?
寒い日だったし、そんなこともないだろう。
かみさん曰く・・・
「あの一本で終わるわけないよね。自分の家の駅で降りたら追加でまた買って飲んで、家に帰っても飲むんだろうね」
自分は飲まないにしても、元飲んだくれの旦那を持つかみさんは、アル中の行動パターンを熟知している。
アル中は、酒を我慢できないのだ。
会社で仕事をしている日中から、もう飲みたくてウズウズしているのだ。
早く夕方にならないかな~。早く酒飲みたいな~。
終業の時間になると、そそくさと職場を後にして、先ずは酒を買い求め、グビグビしながら、駅へ向かうわけだ。多分、かみさんが見た女性も、その口だろう。
私も昔良くやった。仕事が終わると、職場近くのコンビニなどで、缶ビールを買い、プシュっとプルタブを開けてゴクゴク飲む。これがたまらなくうまいのだった。
家に帰るまでガマン出来ないのだ。途中で居酒屋にひとりで入ることもあれば、そのまま数本の缶ビールとか缶酎ハイを飲みながら帰ることもあった。
『ガマンする? 出来るわけない 飲んだくれ 頭の中は 酒の事だけ』
今の私は、日中仕事で時間を取られているとしても、それが終わったらこれを飲もうとか、これを食べようとかは、特に無い。
喉が渇いたら水を飲み、空腹を覚えたら食事をする。実にシンプルな、人間の基本的な飲食である。喉が渇いても、飲み物が手に入らなければガマンするし、空腹を覚えてもすぐに食べることが出来なければガマンする。
これが、タバコや酒だと、ガマン出来ないわけだ。
私はタバコ(ニコチン)も酒(アルコール)も、両薬物にハマっていたことがあるので、これら薬物をガマン出来ない心理は良く分かっている。
タバコは、吸えない環境にいると無性に吸いたくなるし、酒も、仕事中は飲まないにしても、終業時間が近付くに連れ、もう飲みたくてイライラして来るわけだ。
薬物は、ガマンが効かないのだ。ニコチンもアルコールも、身体に取り入れる習慣が身に付いてしまうと、早く早くもっともっとと、脳が要求するようになり、ガマン出来ない。
薬物(ニコチン、アルコール)に支配されてしまった脳は、禁煙・断酒によってしか元に戻らない。
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