酒・・・原料や製法により、実に様々な種類と味のものが、世界中に存在する。唯一共通しているのは、アルコールが含まれているということ。
今まで、酒のことを悪く書いてきたかもしれないが、酒に罪はないし、酒が悪いわけでもない。酒自体は、アルコールを含んだ液体に過ぎないし、飲み方によっては、とても良い友人かもしれない。
断酒に関しては、適量で切り上げることが出来ず、度を越した飲み方しか出来ない、自分に非がある。
適量であれば、酒は抗がん作用もあるし、長寿の薬とも言われている。一種の薬物と考えれば、少量なら身体に良い面もある。
個人個人、酒との付き合い方が違う。ドライに付き合う人。かつての私のように、べったり付き合う人。また、酒との関係が良縁の人もいれば、悪縁の人もいる。
私も、できれば、酒との関係は、ずっと良縁でいたかった。飲み始めた頃は、たぶん良縁だった。それが、いつからか、徐々に徐々に、酒量が増えるとともに、悪縁・くされ縁へと変化していった。
「くされ縁」という言葉は、ずっと腐った縁のことかと思っていたのだが、辞書を紐解くと、「くされ」とは「鎖」のことで、離れたいのに、鎖でつながれていて離れられない縁のことで、「くさり縁」ともいうのだそうだ。
やめるにやめられない人は、酒と「くされ縁」なのだろう。
正に、かつての自分と酒との関係は「くされ縁」であった。好きなんだけど嫌い、嫌いなんだけど好き。そんな感情を抱きつつ、飲酒生活の後半は、結局酒と離れることができず、365日お付き合いしていた。かなり親密なお付き合いを。
そんな生活だった中で、つくづく感心するのは、自分の肝臓の存在。よくもまあ、休む事もなく、毎日アルコールの解毒に精を出してくれていたものだ。本当は悲鳴を上げていたのろうな、きっと、などと思うと、我が内臓ながら、とても愛おしくなる。アルコール解毒の仕事から解放されて、100日以上が過ぎ、本来の丈夫な肝臓君に戻ってくれたから、今、飲酒欲求が消えているのだろうか。
今まで実に色々な種類の酒と付き合ってきた。ビール、ホッピー(これは、正確には焼酎で割る)、焼酎(芋、蕎麦、麦、米)、泡盛、日本酒、マッコリ、ウィスキー、ブランデー、ワイン...超高級なもの意外は殆ど飲んだ事がある。
さて...今後...
私は、酒と改めて良縁となるお付き合いをすることがあるのだろうか?
ない!ない!ない!あり得ない!
焼けぼっくいに火がついて、とめどなく《飲んで飲まれてしまう》のが明白なので。
酒との縁は切ったまま、人生の残りを、穏やかに過ごそう。そんな風に考えている。
散歩先にいた猫と遊んでみた。なかなか演技派の役者猫だった!
*広告