昨日の秩父・・・空は曇天。たまに小雨。手には傘。肌寒い。
ここのところ食べない昼食だが、行楽の時は、かみさんに付き合って、お握りをひとつふたつ食べる。ただ、この天候では、シートを広げようにも、いつ雨粒が落ちて来るかも知れないので、おちおちランチタイムを取れなかった。
さて、どうしたものかと思案しながら歩き、ちょうど昼頃に訪れたお寺でトイレを借りたら、その近くの本堂の庇の下の縁側に、「どうぞご自由にお座り下さい」と書かれた看板があり、何組もの人が休憩していた。
私たちも、荷物をそこに置き、腰かけて、のんびりと昼食の準備を始めた。紙コップにインスタントのコーヒーを入れて、保温水筒から熱湯を注ぐ。気温が低かったので、これが、最高に美味い。それから、お握りを頬張る。
十分後くらいだろうか。私たちの隣に、七十代くらいの老夫婦が来て、腰かけた。お二方とも歩き慣れている様子。装備を見れば分かる。私たちと同じように、保温水筒を取り出して、持参した二つのマグカップにお茶を注ぎ、二人仲良く飲み、お握りを頬張る姿が微笑ましい。
この老夫婦は、物静かである。食事をしつつ、手作りのマップを取り出して、ご主人は、今来た道と、次に向かう道を確認している。奥さんは、お握りをご主人にさりげなく渡したり、お茶を注いだり。お二方とも言葉少なだが、ご主人も奥さんも、お互いへの気遣い、優しさを感じた。
あー、良い夫婦だなぁ。ここまで長く一緒に生活していると、お互いにあまり言葉を発しなくても分かり合えるんだなぁ、と、感心した次第。
良い意味で、枯れた夫婦だった。
夫か妻どちらかが飲んだくれだったら、こんな日に、こんな所を、仲良く歩くわけがないよなー。もし、ご主人がお酒を飲むとしても、とっても品の良い晩酌なんだろうなあ、などと想像してみた。
私も、このまま段々と枯れて生きたい。もちろん、衰弱するという意味ではなくて、必要のないものは求めず、今こうして健康に生きていることに感謝し、少欲知足で老いて行こうと言う事である。
やっぱり、人生に、酒は要らないなあ。やめて良かったなあ。今後とも、酒と関わることは無いなあ。酒に関われば、不幸になることは確かだしなあ。
最初の2枚は、調べたら、ガウラという花だった。和名がとっても上品で、白蝶草というらしい。これはピンクだが、白いのもあるようだ。
後の3枚は、雨露を載せて、人知れず、ひっそりと道端に咲いていた朝顔。気付いたのは、私だけだったかもしれない...
こういう草花が、とても愛おしい。
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