立つ瀬がないとは、面目を失う、立場を失い、苦境に陥ること。
毎日のように報道される、飲酒絡みの事件では、私の世代の社会的な地位のあるおっさんが、面目を失い、立場を失い、苦境に陥っている。
昨日までの自分の生活が音を立てて崩れ、気付いてみれば、飲み過ぎた酒によって、全て失うこともある。中年以降にこのようなことになれば、その後の生活の立て直しは容易ではない。
酔っ払った上での事件なのだから、その原因の100%が、もちろん飲酒である。日頃大人しく飲んでいる人だって、ほろ酔い程度でやめておけばよいのに、魔が差して、自分を失うまでの深酒にハマることがあるのだ。この辺りが、酒の怖い所だ。
青天の霹靂と言うやつである。え!なんで!どうして!と、酔いから醒めた頭で冷静になれば、昨夜、飲み過ぎてしまったことを思い出す。私も若い頃から何度も繰り返してきた。たまたま運よく、法を犯すような行動を取らなかっただけ。
自分の社会的な立場を失っただけなら、酒を断って、引っ越して、巻き返すことも可能だろう。が、もし、ある日突然酒が原因の病気でダウンしてしまったならどうだろうか。
身体に病的な変化が現れない内は、多少検査の数値が範囲を越えていようとも、ついつい言い訳しつつ、酒をやめない。
昔、顎の癌を手術したことがあるので、癌にかんしては敏感で、今でも本を読んだり、癌治療の情報を検索したり、癌の人のブログを良く読んでいる。
中でも、食道癌とか喉頭癌の方のブログを読むと、ある日突然、自分の癌が分かり、過去の飲酒を悔いる人が多いような気がする。直接、飲酒が原因だったかどうかは不明だけれど、WHOでも、アルコールがそう言った癌の原因となると、はっきり結論づけているくらいだから、過度の飲酒は癌に関与している。
毎度同じ提言になるけれども、遅くとも50歳前後にピタリと断酒してしまうのが、その後の人生には、金銭的にも身体的にも心理的にも負担が軽くなってよろしいのではないかと、私は考えている。
「オレの唯一の楽しみが酒なんだ。やめられるわけねーだろ!」
そう言う方は、どうぞ、好きなだけ心ゆくまで、飲んで下さいな。
でも、やめてみて分かることだけれど、楽しみが酒と言うのは、脳がアルコール依存になっているだけのこと。良く考えると、薬物を身体に入れることが楽しみとは、これ、ヤバいのである。
やめた直後は苦しいこともあるけれど、酒から離れれば離れるほど、酒のない生活が楽しくなってくる。これ、私を含め、このブログにコメントを寄せて下さる断酒仲間の方々が既に実証済みなのだ!
さあ、あなたも酒をやめよう!
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