辞書には載っていない言葉「やられ損」。
やられっぱなしで、損するだけってことらしい。
例えば、凶悪犯罪の被害者はやられ損で、加害者は法律で手厚く保護されている。理不尽である。
酒害はいろいろあれど、全てアルコールによるやられ損である。
但し、ここではっきりと断っておくけれど、酒には罪も責任もない。酒は単なるエタノール入りの液体でしかないから。飲んだ本人がいけないに決まっている。
飲酒運転による事故。加害者は酔っ払って車を運転する。この時点で既に法律違反だが、更に無辜の人を、凶器となった車で傷つける。被害者は完全にやられ損である。傷つけられた身体や、失われた命は、決して元には戻らない。
ここで、罪を負った加害者も、実はアルコールの被害者であることは間違いない。飲んでいるうちに大脳がアルコールによって麻痺し、理性が失われる。素面の時には考えられない行動を取るのが、酔っ払いである。
酒を飲む人が全員、ルールに従って飲酒していれば、アルコールが原因の加害者も被害者も生まれないだろうが、ルール無視の酒飲みが多過ぎる。かく言う私も、飲酒時代は、底なしに飲んでいた。たまたま運よく、加害者にも被害者にもならなかっただけだ。
病気の場合も、全くのやられ損と言える。
急性アルコール中毒では、死に至ることがある。年に何回か報道される、学生の一気飲みよる死亡事故などは、まさにアルコールによるやられ損だ。
長年の過剰飲酒が原因となる様々な病気も、アルコールによるやられ損だ。飲んだ本人がいけないのは百も承知だが、酒に含まれるアルコールが、じわじわと身体に毒として作用することを、飲んだ人はどこまで知っていたのか。
ずっと酒を飲み続けている人で、今、アルコールが原因の病気も怪我もないならば、それはたまたま運が良いだけ(ラッキー!)。この際酒を断ってしまうのが良い。アルコールによるやられ損は、痛すぎるから。
当たり前だが、単なるエタノール入りの飲料である酒は、責任を取ってくれない。
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