「断酒」は、何だか言葉としての響きが重々しい。
酒を断つために、最初は、この重厚な響きの言葉が必要だと、私は考える。
声に出して読んでみると「ダンシュ」。
煙草を断つ「禁煙」を声に出して読んでみると「キンエン」。
う~む。「ダンシュ」のほうが重々しい。
段々と断酒が板に付いて来ると、もっとソフトになって、「酒なし生活」に、置き換わるようだ。
もう一度繰り返すと、誰しも最初は、厳めしい顔で臨むのが断酒。でも、3年を越えて来ると、「断酒」ではなくて、単なる「酒なし生活」へと、そのライフスタイルが変化して来るようだ。(飽くまでも私の場合。)
最近、厳めしい顔で断酒に取り組み始めた方へ。
例えば、今年の元旦から酒を断っている方。今日で11日なら、まだまだ飲まないでいるのがキツイことだろう。私も全く同じ経験をしているので、その辛さは良く分かる。
(中には、極稀に、酒を断っても大して飲酒欲求を感じることが無い人もいる。これは、今まで沢山の断酒した方とやり取りした中で、分かった。)
次のような感情に悩まされているかも?
イ.飲みたくてたまらない気持ちが、腹の底から湧き上がって来て、心のどこかで飲む理由を探している。
ロ.かなり無理をして我慢しているが、もう限界かもしれない。
ハ.CMやドラマなどの飲酒シーンが目に入ると、居ても立っても居られない。
何れも、正常な反応である。これらの感情は、それまで飲み放題に飲んでいた人が、酒を急に断てば、当たりまえに出てくる。身体からアルコールが完全に抜けてしまっても、しつこく出て来る。それは、脳が飲酒の快感を覚えているからだ。
好きなものを腹いっぱい食べて寝てしまうとか、気分転換に散歩に出るとか、代替飲料を飲むとか、色んなやり方で、その場を凌いで、今日一日を飲まないで、明日につなげるしかない。
いつも書いているけれど、一日一日、飲まない日を積み重ねて、先ずは、3日、そして1週間、1か月。この辺りを過ぎて来ると、段々と身体が慣れて来て、3か月くらいで、少し楽になって来る。半年経つころには、少し余裕が出て来る。今からだと、6月辺りか。
目指すは、1年だが、長過ぎると感じるだろう。振り返るとあっという間なのだが、一日一日、送っている日々は、実に先が長くて、辛いかもしれない。それでも、一日一日、何とか工夫して、飲まない日々を送ってほしい。
今は辛くても、酒を断つ人生を選んだことを、良かったなあ、としみじみと思う日がきっと来る。
断酒初期は、酒のこと、エタノールつまりアルコールのこと、酒害、アルコール依存症、飲酒運転の悲惨な事故、など、ありとあらゆる酒の害悪を調べたり、関連する本を読んだりして、徹底的に酒を嫌うことをお勧めする。
参考までに、私がやってうまく行った方法、通称《酒の悪口療法》をまとめた過去記事がある。下記にリンクしておくので、興味ある方は、どうぞ。
2014/7/30
『私の酒のやめ方(断酒1年138日目)』
いつも書いていることだが、人間は、嫌いな飲み物は飲まないし、嫌いな食べ物は食べない。だから、酒を大嫌いになってしまう努力が、後々かなりの効果をもたらすはずだ。
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