断酒歴が長くても、時に、酒の力を借りたくなる。
コメントで、何人かの方がそう言った近況を教えて下さった。とても良く分かる。昨日も書いたけれど、怒り・悲しみなどの、ネガティブな感情が高まると、一瞬で楽になる薬物=酒に頼りたくなる。
酒の効力は、飲んだくれ時代に実証済みであるから、たった今の苦しくて辛い心を開放する手段として、すぐに浮かぶ。
そこで踏みとどまることが出来なければ、飲んで一瞬だけ楽になることを選んでしまう。もし飲んだら、その後たったの数時間だけ現実の問題を忘れて別世界に遊ぶことが出来る。でも、飲んでしまったら結局は断酒前の、単なる飲んだくれに戻ってしまうことは、保証する。
私も、これまで何度もそのような心理状態に陥った。今でも、とても頭に来ることや、時に悲しみに襲われることもある。そんな時、ふと酒を思い出す。酒の味を思い出して飲みたいのではなくて、飲んで、アルコールの薬理作用によって、今の心理状態から逃げてしまいたいのだ。
飲んだらどうなるか、分かっているのに、ついつい酒に逃げたくなる。
そんな時、有効なのは、ふて寝&寝逃げである。私の経験からも、これはかなり効く。しかも、副作用は無い。金も掛からない。但し、横になって寝てしまう作戦なので、ある程度の時間は必要である。
ちょっと調べてみると、心理的に辛い時に寝逃げが有効であることは、証明されているようだ。
私の場合、ふて寝すると、いつの間にか本当に寝てしまっており、目覚めたときに、一瞬だが、はて、自分は何故寝ていたのだ?と思う。あ!あれが頭に来て、ふて寝したんだ!とすぐに思い出すのだが、いつも心の中の怒りや辛さはかなり和らいでいる。
ふて寝して寝逃げしたことが、有効に作用したのだ。
ふて寝&寝逃げの素晴らしさは・・・
☆酒に逃げた時のような、不快な症状や後悔が皆無であること。
☆誰にも迷惑が掛からないこと。
☆布団の中に潜るだけなので、安全であること。
☆お金が一円も掛からないこと。
☆睡眠が程よく取れて、身体に良いこと。
どうだろうか。
横になって寝ることは、誰にでも出来る。思考を放棄して、寝てしまうことは、酒に酔うことと違って、身体に害になるものを入れる必要がない。
実は、散歩やジョギングなどの、軽い有酸素運動もかなり効果があるのだが、例えば、雨が降っていたり、時間的な制約があったりすると出来ない。横になって寝ることも、昼間の仕事中だと出来ないが、兎に角家に帰って、そのまま寝てしまうことなら出来る。
時には何もかも放棄して、ただ布団に潜り込んで、ふて寝&寝逃げしてしまうのも良い。怒りや悲しみを心の中で反芻するより、寝てしまうのが一番である。
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