アル中の娘さんからのコメントを読んで、胸が痛んだ。
一緒に暮らしている家族から見れば、その飲みっぷり酔いっぷりは、明らかにアル中なのに、本人は頑として認めない。家族は、医者に行ってアルコール依存症の診断と治療を受けてほしいのだが、如何せん、本人が自分の病気を否認する。
私にも娘がいる。私がもし、酒を断っていなかったら、恐らく似たような家庭になっていただろうことは、容易に想像が付く。だから、アル中の娘さんからのコメント内容の切実さが良く分かる。
アル中にも2タイプあって、自分がアルコール依存症だと分かっていて飲み続けるアル中と、自分のアルコール依存症を絶対に認めないアル中と。前者の場合、アルコール依存症と言う病についての知識はある程度持っている。後者は、ありきたりの、歪んだ知識しか持ち合わせていない。
前者の、自分がアルコール依存症だと分かっているアル中は、苦しさから脱するために、自分で調べて自助の会に顔を出したり、医療に助けを求めるかもしれない。その行動が功を奏して、回復へと向かえば、先月書いた記事のように、気付いた人だけの宝物を享受出来る。
2017/8/21
『気付いた人だけの宝物(断酒4年160日目)』
問題は、アル中の娘さんのお父様のような人だ。私もかつてはそうだったので良く分かるのだが、自分がどんなに飲んだくれて、家族に迷惑を掛けても、酒を飲むのは自分の勝手であるし、もちろん病気などではない!と、決め込んでいるのだ。アル中は、実に厄介なのである。
このようなアル中に、自分の飲酒に問題があると気付かせるには、一体どうしたら良いのだろうか。
私は、あるきっかけで気付いた。オフ会で会った方、コメント下さる方も、何らかの底付き体験を通して、気付いた。
外部から気付きを与えることが出来れば良いのだが、それは多分、ほぼ不可能である。私自身、飲んだくれ時代に、あなたはアル中だとか、酒をやめなさいとか、専門病院に行きなさいとか、誰かに言われたら、きっと猛反発していたに違いない。
飲んだくれは、酒を取り上げられることなど、容認出来ないのだ。酒は自分の一番大事なものだからである。
それならば、好きなだけ飲ませて、底付きを待てば良いではないか?
いやいや、家族からしたらそんな悠長なことは言ってられないのだ。何としても早く医者にかかってほしい、酒を断ってほしい、平安な一日を送れるようになりたいのだ。それに、飲んだくれの内、底付きを経て断酒の気付きを得る人の数は、恐ろしいほど少ないはずで、好きなだけ飲んでいる内に死んでしまう人のほうが多いかもしれない。
アル中本人が、自分の病に気付きさえすれば、この病は回復へと向かう。
さて、では、頑として自分の病を認めないアル中本人に、気付いてもらうことは出来ないのだろうか?どなたか、名案をお持ちの方がいたら、是非ともご教示願いたい。
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