昨日の記事では、今月12月は、スリップしやすい月なので、気を付けようと書いた。
でもね、人間だから、どんなに気を付けたって、魔が差すことはある。文字通り、悪魔が心に入り込んで、酒を飲んでしまう。
私は、スリップの話を、かなり具体的に断酒仲間から聞いた。
誰からかと言えば、忘年会の会場を提供して下さったぽるぱるぺるさんから、ご自身のスリップの経験を伺った。
9月の頭に書いたこの記事は、その経験談を基に書いた。 コメント欄では、ぽるぱるぺるさんご本人がスリップのことを書いて下さっている。
スリップして酒を飲んだ時に、本人の自覚できる、アルコールによる快楽の時間は、たったの30分に過ぎない話だった。
だが、その後、自分では分かっていても、酒が止まらない。極端な話、吐きながら飲むような、そんな飲み方になってしまうそうだ。
私は、彼に聞いたことがある。
「スリップから、もう一度断酒しようと思ったきっかけは、何だったんですか?」
彼は答えた。
「自尊心ですね。このままでは、本来の自分を見失ってしまうと言う。」
5年前の3月、私が酒を断とうと唐突に思い立ったのも、自尊心から来ていたのだと思う。
「オレは一体何をやっているんだ!こんなことを続けていたら、オレはオレでなくなってしまう!」
酒を飲み続けながら、自尊心を保つことは出来ない。もし出来ている人がいたら、その自尊心は、欺瞞に満ちている。断酒してこその自尊心である。
自尊心とは、文字通り、自分を尊ぶ心だ。自分を大事に、自分を大切に、自分としてのプライドを保ちつつ生きること。
酔っ払っている自分は、自分ではない。酒を飲んでいる自分は、自分ではない。本当の自分に出会うためには、酒を断つしかない。このことに気付いて、スリップ後の連続飲酒から、ぽるぱるぺるさんはもう一度断酒に挑み、今に至っている。
今年、断酒に挑んではみたものの、スリップしてしまった人は、この、自尊心について考えてみてほしい。
本来の自分は、酒を飲んでいる自分ではないはずだ。断酒に挑み、酒を飲んでいなかった自分の方が輝いていたことだろう。
一度や二度、飲んでしまったからと言って、凹んでいてはいけない。また、挑んで、酒なんぞねじ伏せてやれ!
そして、あなたのスリップした話を、あなただけの記憶に留めておかないで、どうか断酒仲間に、その経験談を語り継いでほしい。それが、後から断酒を始めた人の、スリップの歯止めになるからである。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)