ハーム・リダクション?
一体ナニ?何のこと?
あまり世間一般では知られていない言葉なので、初耳の人も多いだろう。
私も、最近知った。
依存性のある、悪しき習慣(薬物依存、アルコール依存、タバコ…その他)に対して、単純に断つ方向へ持って行こうとするのではなく、コントロール障害であることを認め、ある程度の使用を容認しつつ、治療へと導くアプローチとでも言えようか。
アルコール依存症で言うならば、断酒では無く、節酒から入り、無理にやめさせようとはせず、医療及び治療につながり続けることを目指すのだそうだ。
そう言えば最近、アルコール依存症の治療で有名な久里浜病院でも、断酒では無くて、節酒の指導が行われていると聞いたが、それもハーム・リダクションなのだろうか。
確かに、アルコール依存症だけでなく、薬物依存やギャンブル依存、喫煙などは、プッツリと断つことが非常に難しい。
自分がそれらに依存する病であることと、それが問題であることを自覚した上で、断つことを選択し、自らそれを実行することが必要だ。が、そうする人は極端に少ない上に、そうしてみて、うまく行く人は更に更に少ない。
一度依存の病に罹ると、そこから脱するのには、相当の困難が待ち構えている。
ならば、それらの病を、社会全体で考えよう。それらの病を病んでいる人を、支援しよう。と言うのが、ハーム・リダクションの考え方のようだ。
私は、このハーム・リダクションについて、良いとか悪いとかを判断するほどの見識を持ち合わせていない。なので、ハーム・リダクションについては、何とも言えない。
ただ、薬物依存やアルコール依存、ニコチン依存などに対して、このようなアプローチがあり、それがハーム・リダクションと言うものであることを、紹介してみようと思った。
今日の話で出て来た中で、ひとつだけ、節酒についてだが、これについては、何度も私の考えを書いて来ている。重複するが、また書く。
アルコール依存症からの回復は、断酒以外には無い。節酒を出来ないから断酒するのであって、断酒出来ないから節酒する方向は、本末転倒だと思う。
アルコール依存症=飲酒のコントロール障害であるからして、コントロールが必要な節酒など出来るわけがないのである。
以前、毎日一升酒を飲んでいたが、ある時から節酒に成功したと言う人からメールをもらったことがあるが、さて、今その人はどうしていることだろうか。
とまあ、これは飽くまでも私の考えなので、
「そんなことはない!アルコール依存症でも節酒は可能である!」
との考えをお持ちの方もいらっしゃることだろう。
どうぞどうぞ。出来るのなら、どうぞ。どうぞご自由に。。。
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