昼間、街を歩いていたら、四角いフェンスで囲われた喫煙所から、もくもくと煙が上がっていた。
ああ、かつて私も、この人たちの仲間だった。タバコとライターを常に持ち歩き、寝ている時間以外は、ある一定の間隔で喫煙していた。
禁煙し、慣れて来ると、タバコの呪縛から解き放たれたことを実感する。買わなくて良いし、吸わなくて良いし、吸えないことによってイライラすることも無い。
酒も全く同じで、断酒して、慣れて来ると、酒の呪縛から解き放たれたことを実感する。買わなくて良いし、飲まなくて良いし、酔わなくて良いし、飲めないことによってイライラすることも無い。
酒を飲まずにはいられないアル中は、酒に雁字搦めにされた哀れな人間の状態だ。自分で自分に酒の鎖を掛けて、身動き出来なくしている。
酒を飲めば、運動感覚が鈍り、走るどころか、歩くことさえままならぬ。車の運転はご法度だし、生活に必要な契約行為は出来ないし、何か緊急事態が生じても、マトモに対応することも不可能だ。
酒を飲むと、身軽の正反対の鈍重になる。ただの鈍重ならば、それは時間がかかるだけの話だが、自分が何をしているか分からない状態での鈍重だから、始末に負えない。
自分の人生から酒を切り離すと、それまででは考えられないほどに身軽になった自分に気付くだろう。
酒のことを考えなくて良いし、飲まないから、酔うこともないし、翌日が二日酔いで潰れてしまうこともない。
酒に左右されない人生は、とても身軽だ。いつだって、すぐに行動出来る。
これまでは、深酒をしてしまい、夜中に気持ち悪くなったり、翌日にまで持ち越して、大事な予定を破棄せざるを得なかったり・・・の人こそ、断酒効果を実感できるはずだ。
スキップしたくなるほど、断酒は自分を身軽にしてくれる。
今週末は、かなり大型で勢力の強い台風19号が日本列島に上陸し、暴れ回るらしい。報道でも、台風への備えについて、かなり大々的に訴えている。
酒飲みは、このように予め注意を促されるような事態が控えていても、飲酒を慎むことが出来ない。
地震と違い、台風は、その進路が数日前からはっきりしており、その日が来たら、いつでも動けるようにシラフでいたほうが良いのに、ついついいつもの調子で飲んでしまうのだ。
その点断酒erは身軽だな!
酒を飲まないことは、生活の、人生の、あらゆる点で、有利である。
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