また大物芸能人が、薬物で逮捕された。
この報道のことを家族で話していたら、息子がポツリと、
「薬の欲求って、人間の三大欲求より強いんだってさ・・・」
だと。
大学の『化学物質の生体への影響』と言う講座で習ったそうだ。
酒はアルコールなので、化学物質として、生体へどう影響するのか。
合法か違法かだけの違いしかなく、アルコールは、麻薬性の薬物のコカイン、ヘロイン、マリファナ、覚せい剤と同列である。
息子の言を借りるなら、つまり「薬物欲求>三大欲求」なのだ。
アルコール=薬物であるから、飲酒欲求は三大欲求よりも強いのだろう。
人間の三大欲求とは、食欲、性欲、睡眠欲だが、これより強い薬物の欲求があることは、私には分かる。
かつての私は、空きっ腹に酒を流し込んでいた。食事より先に、酒である。酔いが回って頭がクラクラするのを楽しんでいた。
一度断酒に成功し、ある程度の期間断つことが出来ても、また手を出してしまう(スリップ)のは、薬物アルコールへの欲求が、脳に残っており、これが何かのきっかけで増幅されるからだと思う。
いつも酒に関しては、その主成分がアルコールなので、毒だ毒だと書いているのだが、毒でもあるけれど、麻薬性の薬物でもある。
これに一度憑りつかれると、本人が気付くまでは、ずっと酒の虜として生活を続けることになる。
何しろ酒は、国家公認であり、二十歳を境にして大人として認められ、堂々と大手を振って、いくらでも飲んで良いのである。
この辺りは、所持しているだけでお縄になってしまう違法薬物とは、全く違うところである。
しかし、アルコールの薬効は、麻薬性の薬物と遜色ないことが、歴とした研究結果として発表されている。飲んだくれ共は、このことを知っているかどうか。知らないだろうね。
『飲みたくて 堪らないのは 薬中の 性アルコール やれ恐ろしや』
(のみたくて たまらないのは やくちゅうの さがあるこーる やれおそろしや)
酒はどんなに飲んでも、アルコール依存症になっても、逮捕はされない。アルコール依存症とはつまり、薬物中毒なのだが、他の違法薬物の中毒とは、世間の扱いが違う。
しかも、この薬物アルコールは、コンビニで簡単に買える。レジのディスプレイの「二十歳以上ですか」の「はい」にタッチするだけだ。
そのタッチする時の手が震えていようと、買う人の口からヨダレが垂れていようと、酒代さえ払えば、合法的にこの薬物アルコールをいくらでも入手出来てしまうところが、恐ろしい。
どれだけ飲んでどんなに酔っ払おうとも、法に触れさえしなければ、過剰な飲酒を誰も止めてはくれないのだ。
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