昨年の今頃は、横浜港沖に停泊中の大型クルーズ船内でコロナ患者が発生したと報道されていたと記憶する。
その報道を見ていて、それは丸で対岸の火事のようで、まさか、その後あれよあれよという間に、このように新型コロナウィルスが蔓延するとは。
年末年始の頃の新規感染判明者の数からすると、緊急事態宣言の効果出て来たのか、数的には少し落ち着いて来たようだ。
だが、この新型コロナウィルス感染症を抑え込むためには、多くの人が集まるイベントを縮小したり、飲食店の営業時間を短縮したり、その他人が集まることに関連して、それをしないようにとの要請が行政から出ている。
これによって、経済がかなりのダメージを受け、それらの仕事に関わっている人の売り上げが激減したり、失業したり、多くの人が苦境にある。
そんな中、国会議員のセンセー方が、銀座で２０時以降酒を飲んでいたそうな。
「へへ のんきだね」（←古すぎて誰も知らない⁈）
今、コロナ禍の中で苦しい人がいる中で、そういう人たちのことを考えて政策で救わなければならない国会議員のセンセー方が、率先して戒めを破っている。
これを四字熟語で『破戒無慙』（はかいむざん）と言う。
元々は仏教で、僧が戒律を破っているのに、それを恥と思っていないことだが、転じて、約束を破って、平気でいる人のことだ。
とまあ、前置きが長くなってしまったが、国会議員のセンセー方も、結局は飲酒で立場が悪化した。
今、コロナ禍にあって、日々の生活の苦境に喘いでいる人は、飲酒に逃げたくなることだろう。
酒を飲んで酔っ払うことにより、暫し辛い現実から逃避出来る。この、酒に酔うことを脳が覚えているので、苦境にある時は、劇的に効くクスリとして酒を用いたくなるわけだ。
だが、古今東西、物事が飲酒によって好転した話を聞いたことが無い。飲酒によって何事も悪化することは、明白だ。
ならば、少なくとも、酒を断つことが先決だ。断酒すれば、徐々に悪化の歯車は逆転し、その内に物事は好転に向かう。
今日のタイトル『断酒で好転、飲酒で悪化』とは、そのことを端的に表現してみた。
但し、断酒によって飲酒時代の転落の歯車が徐々に止まり、逆転し、好転へと回りだすには、かなりの期間が必要である。
好転の前に、先ずは、転落の歯車のスピードが緩まり、止まらないと、好転への歯車の逆転は起きないから。
断酒後は、一日一日を、じっくりと大事に生きて行くことが大切である。
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