今日、ついに東池袋自動車暴走死傷事故の被告に対して、東京地裁が禁固5年の実刑判決を言い渡した。
あの事故の日、私は事故直後の現場を見ている。ちょうど私が通りかかった時には、車道では警察による現場の調査が行われていた。被害者の母子の自転車や帽子、ヘルメットが路上に散乱していた。
この被告は、自分の非を一切認めず、アクセルではなくてブレーキを踏み続けたのに、故障した車は止まらず暴走したと言い張り、無罪を主張していた。
この被告の起こした事故に、飲酒運転事故に近いものを感じるのは、私だけだろうか。もちろん、被告が酒を飲んでいたわけではないけれども。
さて、あれだけギラギラ輝いていた夏の太陽が、ここのところ顔を見せない。
朝からどんよりとした空。雨がぱらついていて、寒い。この雨が上がると、一気に秋になってしまうのかな。
昨夜は、タオルケットを掛けて丁度よいくらいの、とても寝やすい気温だった。我が家の猫のちぃちゃんは、夏でも人の足元に来て丸まるので、暑苦しいのだが、昨夜はちぃちゃんの温もりが気持ちよかった。
ここでやっと、今日の本題。
断酒した人で、自分のことを「元アル中」と称している人を、各種SNSで時折見かける。
その度に私は思う。この人、分かっていないな。勘違いしている。
アル中に【元】は無いのだ。現在酒を飲んでいようといまいと、【現】アル中なのである。このことである。
かつて大酒を飲んでいたけれど、今は一滴も酒を飲んでいない状態。これは、断酒したアル中の、その断酒が継続しているだけ。断酒が中断すれば、アル中なので、元の大酒飲み戻る。
これは、地上最強の生物と言われる、クマムシの生命維持の状態に似ている。クマムシは、周囲が乾燥すると、自分の体を脱水し縮まって、乾眠と言う状態になり、いつまでも生き続けるそうだ。そして、周囲に水分が満ちてくると、乾眠から目覚め、活動する。
飲まないアル中は、クマムシの乾眠状態に似ている。身体に少しでもアルコールが入ると、眠っていた体内のアル中が目覚め、活動を開始する。つまり再飲酒である。
今日のタイトルで、アル中に【元】はなく【現】のみ、と表現したのは、そのことなのだ。一度酒にハマり、覚醒して断酒した人は、【元】アル中ではなく【現】アル中が、酒を飲んでいないだけ。
私も断酒中の【現】アル中。【元】を使って強いて言えば、【元】飲んだくれと表現するのは間違ってはいないだろう。今飲んでくれているわけではないので。
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