早いもので今日から11月に入った。霜月。
寒いのかなと思いきや、最高気温が21℃くらいまで上がり、小春日和。
夕方になると、コロナ前の酒の日常が戻って来たのがはっきりと分かる。近所の酒類提供の店が明々と輝き、飲酒する人々が集っている。賑やかな音が漏れてきて、活気付いているのが分かる。
私には無関係ながら、ほんのちょっぴり胸がざわつくのは、身体の中に潜む酒虫の成せる技か。
相変わらず、酒酔い状態が原因の事件・事故が報道され、世の中に蔓延するアルコール禍には、歯止めが掛かっていないことが良く分かる。
コロナ禍が家庭にアルコール禍をもたらして、家飲みでのアルコール量が増えてしまった人が多くなったそうだ。
正に、コロナ禍のアルコール禍である。
酒を断ってしまった人は、コロナ禍にあっても、酒量は0(ZERO)のままなので、変化することはないが、飲酒習慣のある人は、そうはゆくまい。
コロナ禍は、何はともあれ自分が感染するのではとか、家族が感染するのではとか、仕事を失ってしまうのではとか、その他諸々の不安に圧し潰されそうになる。
その心理状態から逃れるのに、一番手っ取り早いのは、飲酒である。アルコールが脳に回ることにより、各種の不安は取り敢えず吹き飛ぶ。
アルコール禍に陥る原因は、不安ばかりではなく、ただ在宅の時間が長くなることにもよる。
感染状況の悪化していた頃は、不要不急の外出の自粛も要請され、なるべく在宅で過ごすような生活スタイルを強いられた。
自分の家であれば、手の届くところに酒があり、誰の目も憚らず、飲めてしまう。朝から晩まで在宅であれば、尚のこと。
日本のコロナ禍は収束しつつあるように見える。年末に向けて、このままの感染状態が維持出来れば、昨年末とは違う、穏やかな年末年始を迎えられそうだ。
だが、コロナ禍の爪痕としてのアルコール禍が、見えないところで蔓延しているのではないだろうか。
家庭の中のアルコール禍は、とても見え辛い。況してや、テレワークによって在宅が当たり前になったり、或いはコロナ禍によって職を失っての在宅だったりで、家での飲酒が増えても、世間は気づかない。
コロナ禍がもたらしたアルコール禍は、これからじわじわとその悪影響が現れて来るような気がする。
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