冷たい雨の一日だった。
冬場の雨は、湿度が上がって、潤いのある空気を醸し出すので、悪くない。
昨日書いた、冬場のヨッパライの危うきことだが、もうひとつあった。これも何度も書いて来たことだが、危険なことなので、今日も書いておこう。
それは、厳寒の中で、泥酔して寝てしまうことである。酷く酔うと、周囲の温度などどうでも良くなり、睡魔に襲われ、どこででも寝てしまう。
これは、私の酔った折の特技でもあった。
家の中なら、どこで寝てしまってもまだ安全だが、屋外になると、その危険性は図り知れない。
以前にも書いたことを二つ。
一つ目は、私の兄の友人の話。
雪の降る寒い夜に、かなりの量の酒を飲んで酔っ払い、道路で眠りこけてしまった。その上に、降り続く雪が積もり、人が横になっている姿が掻き消えてしまい、走って来た車に轢かれ、亡くなった。
二つ目は、先日の忘年会に日帰りで札幌から来てくれた、なよくんに聞いた話。
雪解けの頃、札幌の街では、融けつつある雪塊の中から、人の冷凍死体が発見されるとのこと。泥酔して、雪の中で眠ってしまった人が、そのままになって、春に発見されるようだ。
泥酔状態での死は、寒さも痛みも感じないのだろう。自分が死んだことすら分からずに、この世を去るのだろう。そう考えると、飲酒への恐怖が弥増す。
本人は、飲んで酔っ払った状態であの世へ行くので、その死に方もそう悪くないのかもしれないが、残された家族や友人は、遣り切れない。愛する人が、酒に命を奪われてしまったのだから。
酔った状態で誰かを傷つけるのではなくて、泥酔時の睡魔に抗えず、自らを傷つけてしまうこともある。
これも以前に書いたことだが、今からはるか昔の私の20代の頃の年末、泥酔して眠ってしまった電車内で、身ぐるみ剥がされてしまったことがある。
身体は大丈夫だったが、心が酷く傷ついた出来事だった。
夏でも冬でも、等しくアルコールは、人を惑わし、傷つけ、人生を軌道から外してしまう。何か問題を起こしてから、酒の飲み過ぎが良くないことに気付いて、それを改めるならまだ見込みがある。
私のように、何度酒で問題を起こしても、その都度屁理屈を捏ねて、飲酒を継続する人が多い。
この冬も、泥酔の睡魔に抗えず、大事なものを失ってしまう人がいることだろう。
酒=アルコール=薬物=毒物である真実を、多くの人に知ってもらいたい。
酒なんぞ飲むなぁ!酔いの先には、命の喪失が待っているかもしれないぞ~!!
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