よく晴れた。典型的な関東の冬の一日だった。
道を歩いているとき、青空を見上げ、マスクを外して空気を思い切り吸い込もうとしたら・・・
プーンと、たばこの悪臭がどこからか鼻に入って来て、眉を顰めた。このような場合、大抵は自分の前を、歩きたばこの輩が歩いているのだが、いない。
私は酒よりもたばこを先にやめて、禁煙17年目になるのだが、今でも益々たばこの煙には敏感になっている。ほんの少しの悪臭でも気持ちが悪くなる。
先ほど書いたたばこの悪臭の犯人は、何かの店の外に設置された灰皿に群がって喫煙している人のものだった。何の店かな?とちらっと見たら、どうやら雀荘らしい。店内禁煙で、外で喫煙しているようだ。
たばこは、たばこ税の税率引き上げとともにどんどん値段が上がり、私が最後に喫煙していたころの2倍になっている。それでも、執拗に喫煙を続ける人の多いことには驚く。
都会の一角にたまに見かける、割と広めの喫煙所では、その近くを通るのを憚られるほどの悪臭が漂っている。そこに集う多くのヘビーなスモーカーたち。私もかつて禁煙に転じていなければ、この中の人になっていたはずだ。
かつて喫煙は私にとっての快楽であった。でも、意を決して捨てた。
酒も同じ。かつて飲酒して酔うことが、私の唯一の快楽だった。毎日同じことを繰り返していた。過度の飲酒。
たばこと酒。ふたつの快楽を捨てて、今はとても楽である。
たばこも酒も、人間には不要なものだが、一度それらに含まれる薬物(ニコチン、アルコール)の虜になってしまうと、中々断つことが難しい。
自分と同世代くらいの人の、喫煙や飲酒の光景が目に入る度に、たばこも酒も断ってからかなりの時を経て、今では全く不要になっていることに満足を覚える。
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