冬晴れなのか、立春を過ぎたので早春の晴れなのか、兎に角快晴であった。
あの一面の雪景色がウソのように消えてしまい、ほんの少しあちこちに雪の残骸が見える程度。
ウソのように消えてしまわないのがアル中で、駅前のいつものたまり場には、二人のアル中が距離を置いて座っていた。
二人は年格好も似ているのだが、仲が悪いのか、話しているところを見たことが無い。 二人とも、歯がなくてフガフガした口で、例のコスパ抜群?のストロング系の缶酎ハイを飲んでいる。この寒さの中で・・・
そう言えば、昨今のニュース報道にも10年前と変わらずに出てくるのが、酒を飲んでやらかした連中の常套句。
「酔っ払っていたので覚えていない」
「酒を飲んでいて記憶にありません」
酒のせいにするズルイ思考が見え見えで、同じことをまた繰り返すことだろう。
・‥…━━☆《10年前の今日》
そうそう、飲酒はあまりにも手軽な快楽だ。飲むだけで気分が高揚するのだから。
そのようなお気軽なものには、必ず罠があるわけで・・・
何しろ、飲みだしたら、
『行ってきまーす(^^♪』(ワクワクドキドキ元気な声)とばかりに、別世界へと出発し、そこで何をしているのか、していたのか記憶に無く、
『ただいまーm(_ _;)m』(ゲッソリやつれて聞き取れない声)てな感じで帰ってきた日には、あちこちに頭を下げなければならないことばかりだった。
10年前に書いたこの文章を読み返して、飲んだくれ時代を鮮明に思い出した。酒を飲み過ぎてやらかしてしまった数々は、断酒を何年続けようとも取り消すことは出来ない。
・‥…━━☆☆☆
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