禁酒初心者さんからコメントを頂いて、改めて、禁酒と断酒の根本的な違いについて考えた。
表面上同じ酒を飲まない生活でも、矢張り、禁酒と断酒は全く別物である。この点、昨年の１１月書いている。
2015/11/23
『禁酒と断酒の違い（断酒２年２５４日目）』
禁酒は、飲んではいけない条件が発生してから、ある期間酒を断ち、その条件がクリアされた時、飲酒が再開される。禁酒を決めるのは、自分ではなく、他人である。その多くは、肝臓などの検査値によるドクターストップだ。自らの意志ではないから、渋々の不飲酒生活である。
断酒は、飲んではいけない条件が発生した時に、自分で酒の問題を受け入れ、断たなければ今後の人生に於いて多大なる負の影響があることを認め、断酒以外に道が無いことを悟るのである。自らの意志で選んだ道だから、苦しくても辛くても何とか乗り越えようとする。
酒を飲まない期間にもよるけれど、禁酒も断酒も苦しいことは同じだ。けれども、禁酒には、いつの日か飲酒再開と言うニンジンが、鼻先にぶら下がっている。また、飲めるんだ！と思って、苦しい禁酒の期間をやり過ごせるかもしれない。だが、断酒には、それは無い。この点が、禁酒と断酒の全く違う点である。
私は、断然《断酒派》 なので、いつの日か飲酒再開のある《禁酒》ではなく、二度と飲まない《断酒》を前提に、このブログを書いている。
そこで、昨日(2016/9/9)の『断酒を好きになろう』に引き続いて、断酒生活を実践されている方へのメッセージ。
飲酒そのものへの意識改革をして、酒を飲まない人間に生まれ変わることが、今飲んだくれて問題を抱えている人には、最高の人生目標ではないだろうか。
今日ブログを書きながら浮かんだ５・７・５。
「遺物なり 時代遅れの 飲酒かな」
「やめるなら 禁酒でなくて 断酒なり！」
「飲まぬ人 変わらぬ素振り 安定感」
「酒席でも 断酒貫く 粋な人」
「あら素敵！ 惚れたあの方 断酒人」
そうそう、女将さんが悩んでおられる、ひょっとしたら本物のビールを飲んでしまったかも、の件。私の考え方はコメントへの返信に込めたので、ここに再度書かないが、そう言った「事故」は、断酒の期間に比例して減ってゆく。なぜならば・・・
酒を断つ期間が長くなればなるほど、人体に備わっているアルコール検知機能が研ぎ澄まされて、極微量のアルコールでも、分かるようになる。これ、タバコも全く同じで、禁煙（断煙とは言わないな～）期間が長くなればなるほど、あのくっさい煙にはすぐ反応するのだ。
と言うわけで、断酒を決めた人は、その後の人生に多大なる得をしたのだ。飲む生き方と飲まない生き方から後者を選んだのだから。
酒を断って、酒席でも平気な顔でウーロン茶など飲んで、酔っ払い共と丁々発止の会話を楽しむ、粋な人になりたいなぁ～。
追記：
タイミング良く（！？）冒頭で紹介した『禁酒と断酒の違い（断酒２年２５４日目）』に登場する関西弁のＣさんから、今朝方(2016/9/11)LINEで、こんな話が飛び込んできた。
「昨日土曜の午前中、先日受けた健康診断の結果を聞きに行きました。あまりにも検査数値が悪く、飲酒はドクターストップがかかりました。どうしても飲みたいなら曜日を決めて、週一度だけと言われました。これからはノンアルコールにします！」（注：原文関西弁）
どうしても飲みたいから毎日飲んでいるわけで、それが週一度で満足できるわけがないし、断酒を誓いもせずに、ただ漫然とノンアルコール飲料にしてみたところで、ホンモノが欲しくなるだけだろうな〜。
Ｃさんに、半分冗談で断酒するしかないね、と水を向けてみたら、「タバコはやめたけど、酒は、仕事上の付き合いがあるので、無理でんねん」だそうだ。飲み続けたいための、実に子供じみた言い訳に過ぎない。
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