昨日、かみさんが風邪気味で仕事を休んだ。
幸いにして、熱は上がらず、今日は元気に出かけて行った。
風邪を引くと、先ず体温を測る人が多いのではないだろうか。
３７度あれば微熱、少し熱いと３８度を越えていたりする。
ところで、熱は熱でも、○○熱とは、○○に夢中になっている状態を言う。
スポーツなら、野球熱、サッカー熱、ラグビー熱、テニス熱・・・
習い事なら、英語熱、ピアノ熱、書道熱、ヨガ熱・・・
６年前の私のは、断酒熱だった。
私の断酒熱が最も熱かったのは、断酒後３年間くらいだろうか。
ちょうど最初のオフ会をやった頃が一番熱かったような気がする。
私の場合、断酒を始めた頃は、熱にうなされるくらい、断酒熱が高まっていた。
今の私は、酒は全く飲みたいと思わないのだが、断酒熱は冷めて、平熱になったようだ。
今日の夕食時、たまたま私が断酒を始めた頃の飲み物の話になって、息子が、
「あの頃、お父さんはクエン酸と何か他に混ぜて、怪しいドリンクを作って飲んでたよねぇ～」
と。
私はすっかりそんなことを忘れていたのだが、確かにあの頃、酒を飲みたい気持ちを紛らわすために、刺激的でマズい飲み物を工夫してたのを思い出した。
何とかこの断酒を続けてやるぞ！と、私の断酒熱は日々高まり、その後３年くらいに渡って、ずっと高温を維持していた。
この断酒をもっと多くの人と共有したいと、断酒の仲間を集めるためのブログ（断酒マラソン）を立ち上げたり、読者の方の発案によるオフ会を開催してみたり。
断酒の勢いがついたまま、今日に至るわけだが、いつの間にか私の断酒熱は冷めた。
断酒断酒と騒いでいた頃が懐かしくさえある。
断酒を始めたらば、そう言う時期があったほうが良いのではないだろうか。
最初から冷めた心持ちで断酒に取り組む人などいないだろうし。
断酒熱は熱い方がいいけれど、いつまでも熱いままではいないはずだ。
きっと、平熱になる日が来る。
穏やかで平和な、酒なしの日々がやって来る。
でも、一度は断酒熱が高まって、明けても暮れても断酒しか頭に無い日を経験したほうが良い。
自分の断酒を真剣に考え、自分の断酒に真摯に取り組む日々を経てこそ、断酒が自分のものになるからだ。
風邪やインフルエンザの時の身体は、自らの熱を上げて病原菌やウィルスを殺そうとする。それと同じで、断酒初期は断種熱を上げることにより、酒への思いを殺すのだ。
あなたの断酒熱は今、熱いだろうか。
かつて熱かっただろうか。
最近断酒を始めた方は、年末年始に向けて、断酒熱をより高めて行くことが望ましい。クリスマス～年末～年始と、エイヤッと乗り越えて、２０２０年を迎えてほしい。
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