飼い猫に、消毒用アルコールをかけて火を点けて、大火傷させた男が書類送検された。
我が家の愛猫家の息子が、憤りつつ、私にこの事件を教えてくれた。
病院に臨床検査技師として勤務する男が、ストレス解消のためにやったそうだ。あまりにも惨い。
息子は言った。
「お父さん、アルコールって、消毒用に使えば菌やウィルスを殺してくれて頼もしいけど、酒として人に使われると人を殺すし、この可哀そうな猫みたいに、着火剤にも使われるし、怖い薬物だね😱」
人体に用いる消毒用アルコールは、酒の主成分のエタノールと同じだが、添加物を混ぜて飲用のものとは別の一般アルコールと言う分類にするそうだが、ここでは同じアルコール類ということで、話を進める。
いみじくも息子が適切な表現をした「酒として人に使われる」とは、エタノールとして人体に作用することで、飲用として、当たり前に飲まれることだ。
酒類を製造する会社は、中身だけでなく、その外観も日々研究し、いかに飲んべー共の目に美味そうに映るかを研究し、CMやらポスターやらで釣っている。
カラフルな容器に入れられた様々な種類の酒として、飲料としてのアルコールは、店の棚に陳列されて、買われるのを待っている。
薬物としてアルコールを観察すると、嬉々として買い求めている人が、とても滑稽である。
濃度の差はあれ、沢山飲めば同じことで、かつての私も、数種類の酒を泥酔するまで飲んでいた。
酒に狂喜する人々は、それの主成分のアルコール(エタノール)の人体への毒性についてなど、何も考えない。
短期的には、大量摂取で急性アルコール中毒を引き起こし、長期的には、肝臓を筆頭に他のあらゆる臓器に害を蓄積し、発病に至らしめる。
その他に、アルコールに支配された人間によって引き起こされる飲酒運転事故によって、毎年数多くの無辜の人命が奪われている。
加害者は、数年の懲役刑で娑婆に出て来るが、命を奪われた被害者は、もう二度とこの世へと戻ることはない。
消毒薬や殺菌剤、溶媒、洗浄液、燃料などとして使われる上では、アルコールは本来の力を発揮するが、これを人が飲むことの恐ろしさは、アルコールのことを知れば知るほど、鳥肌が立つ。
断酒間もない人が、飲酒欲求に悩まされる時、このアルコールの薬物としての恐ろしさを十分に思い起こしてみてほしい。
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