昼頃、かみさんと買い物に出た。
買い物の前に、駅の近くの店で私はホットの、かみさんはアイスのコーヒーを買い、木陰のベンチで飲んだ。
5月にしては、ギラギラと輝く太陽の光が強すぎるように感じた。風も無く暑かったが、湿度が低く、空気がからっとしていたので、木陰は爽やかだった。
これからの季節、夏へと向かうわけだが、冷えたアルコール飲料が目に浮かぶ人も多いことだろう。
夏は、断酒初年度の人には鬼門の季節だ。私の断酒の経験上、断酒後数か月で迎えた夏を乗り越えるのが、一番しんどい思いをした。
これまでに幾度も書いているけれど、その年の夏の暑い日に、冷房の効いたコンビニへ駆け込み、ギンギンに冷えた缶ビールを手に取ったことが何度もあった。
今日のような日、断酒前の私ならば、迷わずに、コーヒーではなく、冷たい、缶入りのアルコール飲料を手にしていたことだろう。
道ですれ違う人の中には、ビールやら酎ハイやらのアルコール飲料をグビグビしている人も多かった。
断酒直後の私ならば、目のやり場に困ったことだろう。飲みたくてたまらぬ飲料を、堂々と飲んでいる人を見るのは、酒を断って間もない人には、とてもとても辛いから。
さて、今日の買い物の話の続き。
かみさんがコンビニで用があるそうなので、私は一緒に入店だけしつつ、コンビニの店内を見て回った。かつての、私のための領域である酒類のところへ行ってみると・・・
実に色々な酒が、冷えた商品棚に並んでいる。手を伸ばせば、そこにある。この現実には、私も驚いた。その棚では、コロナ禍の酒類に関する世の中の動きなど、全く感じられない。
これでもか!これでもか!と、新たに商品開発されたもの、昔からある定番のもの、など私から見ると毒々しくもあるアルコール飲料は、いつでも誰でも大人ならば買える。
暑さにかまけて、これらのうちからひとつを手に取って、レジへ運べば、コイン数枚であっという間に入手できる。誰も止めてくれやしない。
シュワシュワしたアルコール飲料が、頭の中に浮かんでは消えている人も多いことだろうと、その棚を見て思った。夏の日に飲む、あの飲料は、今でも私の心に浮かぶくらいだから。
酒を見限り、酒と決別し、飲酒生活から足を洗った私には、冒頭のようなシーンで飲むコーヒーやアイスコーヒーが、格別にうまい。
暑いときに暑さを忘れようと、酒を飲む人がいる。
私は、暑さも暑さとして楽しみ、排除しない。
この辺りが、飲んだくれと断酒人との違いかな。
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