今回延長された緊急事態宣言では、酒類の提供中止が求められている。
連日のように、このことについて報道されている。
酒類の提供がメインの店では、休業したり、酒を出さずに料理とソフトドリンクだけの提供にしたり、様々な工夫をしているようだ。
「提供がダメ?ならば、客に持ち込んでもらおう!」と、逆転の発想で営業を続けた店もあったが、これからはそれも中止するように行政から要請があったそうだ。
報道では、酒を提供する店が一斉に酒を扱わなくなったために、酒の卸問屋、氷屋、その他、関連する業種も、軒並み影響があり、売り上げが激減しているとのことだ。
私のこれまでの人生でも、行政から酒の提供中止の要請があるなどと言うことは、今回が初めてである。
今回の酒の提供中止に関する世の中の動きを見ていると、如何に酒が幅広く奥深く私たちの生活に浸透しているのかが、とても良く分かる。
これまで当たり前に、店で提供出来ていた酒。客からしてみると、仕事帰りに、或いは休日に、ふらっといつもの居酒屋に立ち寄って飲めていた酒。
これが当たり前でなくなったことで、自分の生活スタイルに変化が生じた人は、酒が必要な人。
私は、疾うの昔に酒とは縁を切ったので、今回のような事態になっても、自分の生活スタイルには全く変化が無い。
飲んだくれ時代、私は客側であって、酒を提供する側ではなかった。かつての客としての私は、断酒したので、もう客として酒を求めることは無いわけで。
大変だな~、と感ずるのは、仕事で酒類を扱う人々である。生活の糧を得る為に、日々酒類を扱う業種、それらに付随する周辺の業種、実に多くの人が酒類で生計を立てている。
今日のニュース報道で、東海地方のとあるビアガーデンが出ていた。4月末にオープンしたのだが、酒類提供中止の要請を受けて、5月一杯休業すると、店の人がインタビューに答えていた。
私は、自分が酒と縁を切っただけであって、酒類を仕事で扱う人々に対しては、特別な感情を持っているわけではない。
世の中には、酒が必要な人と、不要な人が存在している。
売る側、提供する側は、生活が懸かっている。
買う側、飲む側の人は、生活は懸っていない。
更に、酒を飲む側の人間には二種類あって、飲んでも問題のない人、飲むことに問題のある人。
私は飲むことに問題のある人であった。なので、酒を断った。ただそれだけ。
あなたは、酒が必要な人だろうか、不要な人だろうか。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)