10月も今日で20日。例年だと、秋が深まって来る頃合いだ。
ついこの間まで、建物も電車も冷房が効いていたものだが、今日は暖房に変わっていた。いきなり、冬が来てしまった。
時の流れは着実に年末へと向かっている。日本列島は縦に細長いので、北の大地ではもう、冬景色も見られるようだ。
日本全国、同じなのだろうが、私の居住地でも、酒を提供する店が活況を呈している。ついに、あの酒の当たり前の日常が戻って来た。
これまでは、コロナ禍対策として自治体から出されていた酒の提供の自粛要請によって、店そのものが閉まっていたり、酒の提供時間に制限が設けられたりしていた。
昨年からつい最近まで、酒を断った人にとっては真に都合が良い状況であった。いつまでも続くわけもないと思っていたが、ついに酒が戻って来た。
飲まないなら、行かなければいいだけ。理屈ではそのとおりだが、断酒初心者にとっては、心情的に中々厳しいものがある。
これから年末年始に向けて、これまでの出番の無さを取り戻そうと、酒がいつも以上に前面に押し出されることだろう。
外で飲みたくても、中々叶わなかった飲んだくれ共も、これまでの鬱憤を晴らそうと、しこたま飲みまくることだろう。
酒を断って間もない人、まだ酒に未練がたらたらの人は、外を歩いて酒の世界が目に飛び込んで来る度に、試練を迎える。
更には、職場や友人やその他の所属する組織などから、飲み会の誘いが復活することも、憂鬱の種になる。
私がそうだったので、気持ちは良く分かる。
酒を断った年、それまで当たり前に出入りしていた飲み屋が眩しくて、なるべく見ないようにささっと通り過ぎたものだった。誘われた飲み会を断るのが、とても辛かった。
身近に飲酒の日常が迫り、自分の心が揺らぎつつあることを認識する人は、そちらへと心が傾かないように、自分の中に確固とした断酒のぶれない軸を持たねばならない。
ぶれない断酒の軸とは、自分が寄って立つしっかりした自分だけの、酒を断つ意義である。
飲みたい酒を飲まないでいることは、誰に助けを求めることも出来ず、自分自身で対処しなければならない。
自分の中に、しっかりとした断酒の軸を持ち、どんな状況でもアルコール入り飲料を拒絶する。これをこれから年末にかけての行動の軸としてほしい。
なにしろ、酒は手強い。
いつどこで、どのような手段で飲酒に招かれてしまうか、分からない。
断酒のぶれない軸を常に意識して、年末へと進もう。
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