典型的な真冬の、カラカラに晴れた日が続いている。
寒いから、ついつい暖房に頼るので、電力需要が増して、電力会社はこの冬、かなり厳しい状況にあるそうだ。
因みに我が家では、冬に暖房を使うことはほぼ無い。外がどんなに冷え込んでも、一戸建てと違い、マンションは暖かい。
さて、最近、断酒後の飲酒欲求に悩まされいる方からのコメントがあった。
あぁ、あの、しつこく迫る断酒後の飲酒欲求かぁ、と、それを経験している私には、とても懐かしく感じ、感慨深いものがあった。
断酒直後から、半年過ぎるくらいまでだったと思うが、いつも夕方になると、酒を飲みたくて困った。
喉から手が出るような感覚。
はらわたがよじれるような感覚。
飲みたくて飲みたくて、脂汗が出てくるような感覚。
時間に余裕があれば、運動をして、飲酒欲求そのものを別方向へ飛ばしてみたり、食事の準備中で台所にいる時は、代用飲料を用意して、ごくごくと飲んで、腹を膨らませてみたり。
何しろ、そこで飲酒欲求に屈服してしまったら、一巻の終わり。私の断酒物語が終わってしまうのである。
踏んばって飲酒欲求と対峙し、これをどう料理してやるか。当時は、そのことに燃えていた。正に飲酒欲求とがっぷり四つで向き合い、毎夜組み伏せていた。
あの頃、まさか今のような心境が訪れるとは想像すら出来なかった。毎夜毎夜、迫り来る飲酒欲求に悩まされるものだと思っていた。
今、飲酒欲求に激しく突き動かされて苦しくとも、それはいつまでも続くものではなく、必ず穏やかな日々がやってくること。これを、経験者として伝えて行きたい。
飲酒欲求の消えた、酒の不要な穏やかな日々。かつての酒浸りの日々が幻であったように感ずるほど、今の穏やかな酒なしの日々が当たり前になっている。
飲酒欲求の激しかった頃があり、それを乗り越えたからこそ、今があるのだ。
断酒直後の飲酒欲求に悩まされている方は、自分で工夫して、何とか乗り越えてほしい。飲酒欲求の撃退に、特効薬は存在しない。強いて言うなら、特効薬は、時薬だろうか。
誰かに頼りたくなるかもしれない。ネット上には、断酒の教祖のような人がいて、断酒直後の苦しい人を助けるフリをして、カネを巻き上げるような輩もいるので、注意してほしい。
実際に、私の断酒仲間で、そのような人の被害に遭い、断酒どころか酒を飲みたくなってしまった人がいる。
教祖のような人に頼ってはいけない。大事なのは、横のつながり、断酒仲間だ。自分と同じく断酒に苦しみつつも断酒に取り組んでいる断酒仲間を求めよう。
飲酒欲求こそ、飲み続けるアル中が飲まないアル中になる時の、越えなければならぬハードルである。
かなり高いハードルかもしれないが、必ず乗り越えられる。
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