最近、朝焼けのことばかり書いている…
昨日は雲が邪魔をしてダメだったのだが、今朝はこれまた鮮やかに焼けている東の空。グラデーションがほぼ無くて、あぁ、今朝だけの自然の芸術。
そして、昼間に出会えた、冒頭の写真の、蝋梅。丸で職人がひとつずつ丹念に作り込んだような、鮮やかな黄色の花々。残念なのは、この芳香を届けられないこと。
一方で、断酒ブログ更新のネタは無いかと、ネットを見てみると、相変わらず酒を飲んでやらかした馬鹿げた事件・事故がすぐに目に留まる。
寒さの中で可憐に花開いている蝋梅など、酔っ払いの目には入らない。私も、飲んだくれ時代、意識したことすら無かった。
悲しいことにアル中は、一日中酒のことばかりが頭にあり、アルコールが身体を二六時中駆け巡り、脳がイカレテいるので、目の前にどんなに美しいものが現れても、それを認識出来ない。
目だけではない。嗅覚が麻痺しているので、例え肥溜めの中に落ちて呼吸したとしても、何も感じないことだろう。それなので、芳香漂う花々の中に置かれても、無感動に違いない。
酒を断つと、日常の、ほんの小さなことに感動するようになる。
私の場合、酒を断って始めたこのブログの初年度、記事を草花の写真がかなりの頻度で飾っている。
道を歩くと、飲んだくれ時代には気づきもしなかった、草花のあれこれが、あまりにも鮮やかに見えて、片っ端からパチパチと、デジカメに収めていた。
アルコールで塞がれていた心の眼が、断酒したことにより開かれたような、そんな感じ。いつかも書いたけれど、白黒だった世界が、鮮やかなフルカラーの世界になった。
アル中は、自分が生きて生活している、せっかくのこの世界を、アルコールでイカレタ目と脳でしか認識していない。目の前のリアルな美しさには無頓着で、酔い痴れて出現する頭の中のお花畑に満足している。アルコールが切れると、消失してしまう、儚い幻。
酒を断って、アルコールが身体から完全に排出され、脳が正常な状態に戻ると、自分の周囲にあるものが、丸で違って見えて来る。
その感動は、酒を断った者にしか味わえない。
ウソだど思うなら、あなたも酒を断って見たらどうかな？
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