夏になってしまったのか?岩手県のある地点では、30℃を超えたそうだ。
東京も暑かった。陽射しが初夏のようで、毎年の今ごろのそれとは明らかに違った。
我が家の人々は、私も含めて衣替えができておらず、着て行く服に戸惑い、朝からバタバタしていた。
毎年のことながら、季節の移り変わりは同じではない。夏に限ってみても、冷夏のこともあれば、異様に暑い夏のこともある。今年は、冬が長引いて、いきなり夏が来てしまったような、そんな感じかな。
夏と言えば、今の私は落ち着いてしまったが、断酒へのチャレンジを開始した年の夏は、私にとっては熱いチャレンジのときであった。
今日のように太陽が頭上でギラギラと輝き、歩くだけで暑くて汗が滴るような日は、どうしたって、あの苦しかった夏が脳裏に蘇る。いつまでこの暑さの中で苦しまねばならないのか、早く秋になってくれ!と日々願っていたものだった。
喉から手が出るほどに、アルコール入り炭酸飲料を飲みたくて困った夏。
コンビニへ涼みに入り、冷えた缶入りアルコール飲料を手に取って悶えた夏。
クエン酸やらリンゴ酢やら黒酢やらで、代用飲料を作ってゴクゴク飲んでいた夏。
アルコールが入っていなければ問題無いだろうと、ビールテイストのアルコールゼロの飲料を飲んで、家族に大いに疑念の目を向けられ、縮こまってしまった夏。
それもこれも皆、私の断酒へのチャレンジの熱い熱いやる気に満ちた夏の出来事だった。あの夏は、私にとっての断酒へのチャレンジの夏だった。
もう二度とあの頃の経験をしたくない。もう一度あの頃のチャレンジを味わってみたい。矛盾するこれら二つの気持ちが、私の胸の中に存在している。
断酒へのチャレンジは、それまでの生き方を捨てて新しい自分を始める、飲んだくれにとっての壮大な実験なのかもしれない。
断酒へのチャレンジには、費用は掛からず、準備も要らず、やる気さえあればたった今からでも始めることが出来る。
私が日々書いている文章は、断酒の初年度に一番勢いがあったと思う。いわば現役の断酒へのチャレンジャーであったわけで、一日一日が、伸るか反るかの崖っぷちの心境で、それを正直に書いていたので。
断酒へのチャレンジは、飲んだくれにだけ出来る至高の挑戦である。更に言えば、断酒へのチャレンジは、成功が無い。日々、チャレンジを続けることが前提。
そういう意味では、私も未だに断酒へのチャレンジの最中である。
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