ひょっとして梅雨入りしてしまったの？
そんな思いに駆られてしまう程の、梅雨のような空模様で、気温も低めだった。
予報に寄れば、今週は、スカッと太陽が輝く五月晴れの日は無い。
さて、今日、友人のＡさんからＬＩＮＥがあった。
同居している奥さんのお母様（Ｂさん）がご病気をされ、家事が出来なくなったとのこと。でも、Ａさんの奥さんがいるから大丈夫でしょ？と思われるだろう、誰しもに。
それが、そうも行かないのだ。
Ａさん夫妻は、健康で普通に生活をしている。私たち夫婦よりは年上。なので、同居しているＡさんの奥さんの母親Ｂさんは、もう８０代半ばくらいかな。
Ａさん夫妻は、結婚してから３０年近くになる。結婚以来、奥さんの御両親と同居しており、食事の支度はこれまでずっとＢさんがこなして来たそうだ。奥さんのお父さんは、かなり前に亡くなっている。
なので、Ａさんもそうだが、奥さんも、調理と言うものが全く出来ない。それで、今まで当たり前だった自宅での食事に窮しているとのことだ。
困ったＡ夫妻は、レトルトを温めたり、総菜を買って来たりして、急場を凌いでいるそうだ。
で、私に、何か簡単に出来る料理のレシピを教えてほしいとか、そんなことのＳＯＳ・ＬＩＮＥだった。
いやいや、これは難しい。料理をやったことのない人に、あれこれをパパっと教えるのは、車の運転をしたことのない人に、すぐに運転できる方法を教えるようなもの。
私は二十歳前に上京して以来、自炊生活が長く、もうかれこれ４０年以上は食事を自分で作って来た。結婚してからは、妻と半分ずつくらいの分担で調理して来た。
Ａさん夫妻は、人（Ｂさん）に作ってもらったものを何十年も食べて来ただけで、自分たちで調理をしたことが無い。
同じ野菜でも、作る料理によって刻み方が違うし、火の通り方も違う。たったこれだけのことでも、ただ食べるだけの人には分からないと思う。
簡単に出来るレシピは、ある程度調理の基礎があって、普段から料理をしている人にとってはすぐにピンと来るけれど、今まで何もして来なかった人にはどうなのだろうか。
これって、ずっと断酒を続けて来た人が、まだ酒を飲んでいる人が断酒したいからアドバイスを欲しいと言われた時に、自分の思いがうまく伝わらないのに似ているかもしれない。
これまでやって来たかやって来なかったかで、途轍もない差が開いてしまうのだ。
思い立ったが吉日と言うけれど、断酒のスタートは若ければ若いほど良い。
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