梅雨らしくない日が続く。
雨に対して身構えていたのだが、ここ数日拍子抜けしている。降れば降ったでまた雨かと思い、梅雨の晴れ間には雨よ降れと思い・・・矛盾しているなぁ(笑)
さてさて、薬学を学ぶ息子が、アルコール依存症治療薬の薬学的管理のポイントなる資料を見せてくれた。
アルコール依存症に対して現在実施されている治療法と、用いる薬の分類が分かり易く書かれていた。
(肝腎の薬学的管理のポイントについては、専門的で難しいので割愛。)
〇抗酒療法
シアナミド(シアナマイド)
ジスルフィラム(ノックビン)
〇断酒維持の補助
アカンプロサートカルシウム(レグテクト)
〇飲酒量の低減
ナルメフェン塩酸塩水和物(セリンクロ)
※上記で、AA(BB)と表記があるが、医薬品名(販売名)である。例えば、抗酒療法では、シアナミドが医薬品名、シアナマイドが販売名。
息子が、レグテクトの医薬品名アカンプロサートカルシウムについて、
「断酒維持の補助薬だって!名前がおもろすぎる(笑)アカンて頭に付いてる時点で、利かなそうな感じやね」
「あとね、この薬の作用機序は明確ではないけど、脳に働いて飲酒欲求を抑えるらしいよ」
と。
飲酒欲求を抑えるための薬レグテクトについては、その作用機序が明確になっていないのだそうだ。難しい説明を教えてくれたので、一応書いておく。
『アカンプロサートカルシウムの作用機序は明確でないものの、エタノール依存で亢進したグルタミン酸作動性神経活動を抑制することで神経伝達の均衡を回復し、エタノールの自発摂取抑制や報酬効果抑制につながると推察されている。』
その効果が推察されているに過ぎないのに、医薬品として使われていることが、何だかコワイが、その辺りは私は専門知識が無いので、これ以上の言及は避ける。
上記に掲げた、シアナマイド、ノックビン、レグテクトに関しては、聞いたことがあり、どのような薬なのかはある程度知っていたが、セリンクロについては、知らなかったので、調べてみた。
セリンクロは、3年前の2019年に発売された、飲酒量を低減することを目的とした薬剤である。飲酒を前提にした薬であることが、他の薬剤とは一線を画している。
用い方としては、飲酒の1~2時間前に服用する。その作用機序は難しいので私には良くわからないが、説明によれば、
「中枢神経系に広く存在するオピオイド受容体調節作用を介して飲酒欲求を抑え、アルコール依存症患者さんの飲酒量を低減する薬剤」
とのことだ。
服用するだけで全く酒を飲みたくなくなる、夢のような薬は出来ないものかな?
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