ほんの少しだけ雨がぱらついた時間もあったけれど、概ね曇天で、気温は低めだった。
暫く姿を見せなかった鳩が、また我が家のベランダに出現するようになって来た。鳩は厄介だ。
朝方、ベランダの手すりの部分に釣り糸を張って、鳩の侵入を防ぐような細工をしてみた。さて、どうなることやら。
ふとカレンダーに目をやると、6月も今日でど真ん中で、前半が終わり、明日から後半ではないか。
いつもながら思うのだが、時の流れが早すぎる。
かつて、飲んだくれていた頃のことを今振り返ると、あの頃のほうが時がゆったりと流れていたように感ずるが、まあ、気のせいだろう。
酒を断って間もない頃は、時の流れが矢鱈と遅く感じて困ったものだった。特に、最初の3日間、1週間、1か月は、飲みたい気持ちがじりじりと、真夏の太陽のように心の中に照り付けていた。
酒などとは全く無縁のいつもの夕食は、息子と私二人だけで食べた。妻と娘はそれぞれ所用で帰宅が遅かったので。
その時に、何の話からそうなったのか忘れたが、服用薬が多剤処方された場合の飲み合わせの禁忌について、息子に例を挙げて教えてもらっていた。元来とんと薬とは無縁の私には、どれもこれもピンと来なかった。
私から聞いたわけではないが、アルコールとの禁忌についても、教えてくれた。
「薬同士じゃないけどね、眠剤と酒も一緒に飲んだらダメなんだよ」
アルコールとベンゾジアゼピン系睡眠薬は、併用すると、記憶障害、呼吸抑制、翌日の眠気、ふらつきなどが起こり、危険だと。
これは、アルコールの分解とベンゾジアゼピン系睡眠薬の分解が、体内で同時に進み、それぞれの代謝が遅くなるので、起こるとのことだ。
私は不眠の経験がないので、飲酒時代に睡眠薬を服用したことはないが、最近の研究では、精神科に訪れた患者の内4割近くが、酒とベンゾジアゼピン系睡眠薬を併用しているとか。
眠れないのは辛いから、処方された眠剤にプラスして、更に酒を飲んでしまうのだろうか。
これも、酒害のひとつになるわけだ。
ひと口に酒害と言っても、その中身は身体への害としての様々な病もあれば、精神的なところで、アルコール依存症、更には泥酔状態での飲酒運転による事故、海や川での溺死・・・数えたら切りが無い。
酒害から遠ざかる、酒害から離れる、酒害と縁を切るには、ひとえに断酒しかない。別の言い方をすれば、断酒さえすれば、酒害から遠ざかることが出来る。
この世の中の酒害は、酒の飲み過ぎによるのだ。酒を断てば、酒害をも断つことが出来る。
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