３月らしい、良い天気だった。
ここ数日、花粉症が軽く済んでいるので、調べてみたら、東京はスギ花粉からヒノキ花粉へと移行中とのことで、ついにスギ花粉のピークが過ぎたようだ。嬉しい。
私の居住地では、どこもかしこも、桜が満開になりつつあり、電車から見えるあちこちに、ふわっと枝を丸く覆う桜の花々が点在している。
春が、来た！
春が来た、と言えば、我が息子がやってくれて、ついに我が家にも春が来た。
何をやってくれたのかと言うと、本日、６年間薬学を学んで来た息子の、薬剤師国家試験の合格発表があり、見事に受かっていた。息子は、４月からは薬剤師として働く。
これまでの６年間、家族一丸となって、息子の勉学には協力して来た。特に昨年末くらいからは、家じゅう至る所にプリントが張り付けられたり、大きな音を出さないようにしたり、更には国家試験のある２月は、私と妻は、通っているジムを休会にしたり。万が一、コロナとかインフルエンザを貰って来て、息子にうつすとこれまでの６年間が台無しになってしまうので。
かつての飲んだくれ時代の私が、酔っ払って虎刈りにしてしまった息子。
よくぞひねくれずに育ってくれた！
もし10年前に私が酒を断っていなかったら、と想像すると、もちろん今の家庭が今のように存在していたとは考えられず、妻とも息子とも娘とも縁を切って（いや、一方的に切られて）いたことだろう。
ひとりの飲んだくれが、家庭を破壊する。その飲んだくれが酒を断つと、家庭を再構築することが出来る。
・‥…━━☆《１０年前の今日》
たったの８日間酒を飲まなかっただけで、前人未到の領域に達したなどと、随分と大袈裟な表現をしている。でも、これが本心だった。
今だからこそ、たったの８日間かもしれないが、当時の私には長い長い８日間であった。
最後のほうで、こんなことを書いている。青字部分。
お酒も、嫌いになる日が来るのだろうか？今の心理状態では、考えられない。
酒を嫌いになる日がとっくに来て、今では大嫌いでござる！
まあ、断酒の８日目くらいだと、大好きで恋焦がれて一時も離れたくない酒を、嫌いになるなんて、考えられないし考えたくもなかったのだろう。未練たらたらな心境が、それを物語っている。
・‥…━━☆☆☆
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