寒いと言っても、東京は気温が氷点下にさえならず、雪も降らず、晴れていた。
連日報道されているけれど、北海道の留萌の積雪は、映像を見ているだけでも、生活がとても大変だと思う。
一人暮らしの85歳のお爺ちゃんが、食べるものが尽きたので近所のコンビニまで買い出しにと、雪の中をとぼとぼと歩いていた。
酒飲みは、寒いと酒を飲んで身体を温めようとする。
空気の冷えた日は、熱燗などは最高で、熱々の徳利からとくとくと注ぐ透明の液体は、お猪口に入ると湯気を立てて・・・飲んだくれ時代が鮮明に蘇った(笑)
何度も経験があるけれど、真冬に大酒を飲むと、命の危険が迫る。室内ならばまだしも、酔っ払うと外気温などは全く気にしなくなるので、氷点下の路面で寝てしまったりする。
以前にも書いたけれど、私の実兄の友人が、信州の某所で、雪の深々と降り積もる深夜に、道路で寝込んでしまい、車に轢かれて亡くなった。
断酒以来、年末になると、酒を飲まない人生を選んで本当に良かったと思う。酒絡みのあれこれが全く無いので、安心だし安全に年を越せるので。
・‥…━━☆《10年前の今日》
10年前の3月の酒とのきっぱりとした別れは、その後の私の人生を大いに変えた。酒との決別は、飲んだくれ人生を歩んでいる人には必要だが、それに気付く人はかなり少ない。
老いるとともに頑固になり、身体に悪いことが分かっていても、酒をやめようとすらしない人が多い。その中の一人になる寸前で、私は、飲酒列車から下車した。駅で降りたのではなく、已むに已まれず、飛び降りた。
そうそう。人は老いれば老いるほど、自分の考えが正しいとの思いが強くなる。私は、断酒を決意したあの日あの時間、酒だけは己の人生から排除しないと、もうこれから先は無いと思った。
何かに訣別すれば、きっと他の良いものに出逢う。逆に言うと、良いものとの邂逅を欲するならば、不要なもの・こと、悪いもの・こと、を捨て去らねばならない。
何かに決別・・・酒とは訣別したけれど、私にはまだまだ執着も柵(しがらみ)もあるなあ・・・
・‥…━━☆☆☆
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